太宰府天満宮仮殿はいつまで?期限付き仮殿について調査

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全国の天満宮の総本宮である太宰府天満宮

学問の神様である菅原道真公が祀られており、初詣や受験前の1月から3月までは多くの参拝客で賑わい、海外からの観光客も多く、年間の参拝客は1000万人以上となる、福岡県でも有名な観光スポットです。

そんな太宰府天満宮の本殿は2024年現在は改修真っ只中のため仮殿が設営されています。

そんな状態の中、太宰府天満宮の訪問を予定されている方は、仮殿での参拝はいつまでになるの?

せっかく太宰府天満宮に行くのに本殿に行けないの?

という様な疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

今回はそんな疑問や不安にお応えすべく、太宰府天満宮の仮殿がいつまで設置されいてるか、せっかっくだから期間限定の仮殿を楽しむために仮殿の設計者や構造、仮殿の評判についての調査結果もご紹介させて頂きたいと思います。

この記事が参考になる方
  • 太宰府天満宮の仮殿が気になっている方
  • 太宰府天満宮で祈願をしたいと考えている方

この記事で分かること
  • 大宰府天満宮仮殿の設置期間
  • 太宰府天満宮仮殿の設計概要
  • 太宰府天満宮仮殿の設計者

以下の構成で進めたいと思いますので、気になる部分からお読み頂ければと思います。

太宰府天満宮仮殿はいつまで?

せっかく太宰府天満宮に行くなら仮殿設置期間を過ぎてから行きたいという方も少なくないですよね。

一方、期間限定だからこそ仮殿で参拝したいという方もいらっしゃると思います。

ここでは気になる仮殿の設置期間に合わせて、なぜ今、本殿の改修を行っているかも説明させて頂きます。

仮殿はいつからいつまで?

さっそく結論です。

仮殿の設置期間としては2023年5月12日~約3年間の2026年ごろまでと言われてます。

工事の竣工日は正式にまだ発表されておりません。

なぜ改修しているの?

大宰府天満宮は重要文化財に指定されています。

重要文化財となると国が定める文化財保護法や、県や市が制定する文化財保護条例に基づき、適切な保護措置を行う必要があります。

1591年に建立された現在の本殿は、124年前の1899年(明治32年)に改修がなされて以来手付かずだったことを考えると、老朽化が進んでいることは容易に想像できますよね。

そんな歴史ある重要文化財の太宰府天満宮の御本殿、原形を保つ重要性と、大きな節目を迎える2027年が近づいていることもあり、今回の「令和の大改修」に至ったわけです。

仮殿はなぜ必要?

ご存知の方が多いとは思いますが、そもそも仮殿とは?という話を少々。

仮殿は本殿の修繕や建替えの際に本殿に祀られている、祭神(神様)の神霊(みたま)を仮に安置する場所となります。

一般的に本殿から仮殿に神霊を移す際は仮殿遷座祭(かでんせんざさい)と呼ばれる祭儀が行われます。

逆に工事が完了して仮殿から本殿に神霊が戻される際の祭儀は本殿遷座祭と呼ばれるものになります。

今更ですが「仮殿」の読み方ですが、御本殿(ごほんでん)や本殿(ほんでん)にたいして「かりでん」と呼ばれることもありますが、一般的には「御仮殿(おかりどの)」「仮殿(かりどの)」と呼ばれます。

なぜ2026年ごろまでなの?

全国の天満宮の総本宮である太宰府天満宮には学問の神でもある菅原道真公が祀られております。

その菅原道真公は6月25日にお生まれになり、崩御されたのが2月25日と伝えらえていることから、25日は天神様に縁のある日付とされています。

そんな25という数字と工事期限となる2026年の関係があるのか?となると、翌年の2027年が大きく関係します。

2027年は菅原道真公が薨去(こうきょ)されて1,125年目という節目であることと、124年の間、堂々とした佇まいを見せていた重要文化財も老朽化への対策が必要とのことで、今回の大改修が実施されることとなりました。

2027年には改修が完了した本殿にて「式年大祭」が行われる予定なので、工事の遅れは許されないということになるのでしょうね。

勝手な想像ですが新たな本殿の誕生と菅原道真公の誕生を掛け合わせて、2027年の6月25日が「式年大祭」になるのではないかと予想しています。

工事を請負った企業さんは半端ないプレッシャーですね。

改修に3年間もかかるの?

スカイツリーが3年半で完成したことを考えたら、平屋の本殿が3年も必要なのって長すぎない?

って思う方もいらっしゃるかもしれません。

手作業で屋根に葺(ふ)かれた、ひのきの皮を手作業で剥がした後に、屋根の傷み具合を調査、そこから詳細な施工の調整や材料の注文等、本格的な改修工事が始まりますし、一般的な建設現場と異なり、神社仏閣では宮大工さんなどの超専門的な職人さん達によって、慎重かつ丁寧に工事が進められるため、時間が必要となってきます。

決して一般的な建設工事が丁寧でないと言っている訳では無いことご了承ください

現在行われている出雲大社の改修工事も令和3年~令和7年までの5年間と考えたら、重要文化財の工事期間が長いのは納得ですね。

太宰府天満宮の期限付き仮殿の調査結果

本殿が痛んでいて重要文化財だから改修が必要なことは分かったけど、歴史ある本殿にて祈願がしたかったと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは発想を変えて期限付き仮殿だからこそ、今しか見れない・出来ないこともある!と思ってみませんか?

実際に仮殿設置にあたっては、期間限定であるということもあり、有名な建築家への設計を依頼したり、敢えて一風変わった仮殿としてもらう様にされています。

そんな期間限定の大宰府天満宮仮殿だからこそ参拝を楽しんでもらうために、仮殿が誰に設計されたのか?どんなコンセプトで設計されたのか?どんな構造になっているのか?を知りながら、仮殿がどう評価されているかを見ていきましょう。

太宰府天満宮仮殿の設計士は?

屋根に樹木が立ち並び、異彩を放つ太宰府天満宮の仮殿。

いったい誰が設計したの?という疑問も沸いてきますよね?

この屋根の上に樹木が立ち並んだ仮殿は建築家の藤本壮介氏によって設計されています。

この藤本壮介さんは大阪・関西万博のシンボルでもある、木造の「大屋根(リング)」を設計された方で、世界的建築家なんです。

そんな世界的建築家が設計した仮殿を見れるのは改修工事期間中の3年間だと思えば、足を運びたくなりますし、本殿を拝めなかったけどむしろラッキーだったと思えますよね。

太宰府天満宮仮殿の設計コンセプトは?

そもそも、なぜこのような形態になったのか?ということで、設計コンセプトを知って、仮殿での参拝をひときわ楽しいものにしましょう♪

2019年から第40代宮司を務められている西高辻信宏氏の「3年間という期間限定だからできる、現代建築の技術を活かした令和の時代にふさわしい特別な仮殿」という要望に対して、藤本壮介氏が出した答えが御本殿の「生きた屋根」を継承しながら、仮殿の上に「浮かぶ森」をつくるというものでした。

また、菅原道真公を慕う梅の木が一夜のうちに大宰府まで飛んできたと言われる有名な太宰府天満宮の伝説の1つである「飛梅伝説」からも考慮されて、本殿の周囲にある森から仮殿の屋根に種が飛翔し、周囲と一体化する仮殿とすることがコンセプトにもなっている様です。

天満宮は四王寺山や宝満山に囲まれた場所にあるので、仮殿を遠くから眺めると、山にも囲まれた雰囲気を楽しむこともできますよ。

太宰府天満宮仮殿の構造はどうなってる?

続いては、目につきにくい部分の知識も増やして、一緒に参拝される方へうんちくを語っちゃいましょう!

神社仏閣だから木造?

周囲の森や山と融合する仮殿で、神社となれば木造建築と思われる方も多いと思いますが、実はこの仮殿は鉄骨造なんです。

鉄骨の梁のうえに鋼製の垂木(たるき)と呼ばれる、屋根の下地材が取り付けられており、そのうえに木毛セメント板が張られて、硬化ウレタン防水が施されたうえに、土壌が吹き付けられています。

土壌吹き付けって?

土壌が吹き付け?って思われる方へ少し補足しますね。

この吹き付け可能な土壌とは「大林環境技術研究所」が開発した「E-ソイル」と呼ばれる製品が使用されています。

「E-ソイル」はヒノキやスギの樹⽪を粉砕し、特殊処理がなされた人工の軽量土のため、屋根面への吹き付け作業が可能で、木の繊維が絡み合うことで土崩れを起こしにくく、屋根面や高速道路横の急こう配な斜面にも吹付が可能となっています。

なんで屋根に樹木が自立しているの?

屋根に土があるのは分かったから、草花であれば屋根の上で繁殖することも可能な気はするけど、なんで屋根に樹木が自立しているの?って疑問もでますよね。

実は屋根にある仕掛けがなされており、樹木が自立することが可能となっています。

それは「樹木ポット」と呼ばれる、樹木の根鉢部分を埋め込める様な掘りコタツの様な部分が設けられているからです。

その「樹木ポット」に樹木の根鉢を埋めて、土壌を吹き付けることで、樹木が自立し、成長出来る土壌が完成するという仕組みになっています。

一般のに屋根が掘り下げられていることで、屋根の上に樹木が自立することが可能となっているのです。

屋根に溜まった水で根腐れしないの?

屋根は当然屋外で雨にさらされ、仮殿の内部に水漏れさせる訳にはいかないので、屋根の上の土は常に水を含んでいて根腐れするんじゃないの?って疑問も沸いてきますよね。

実はここにも工夫がこなされており、屋根の中にグレーチングと呼ばれる側溝や軒樋が仕込まれているのに加えて、軒樋や屋根の途中から土の中の水を下に落とす縦樋も設けられているのです。

実は屋根の先端に付いている柱の様な物が縦樋であり、仮殿の柱の裏にも縦樋が隠れています。

こういう配管の工夫で屋根上には適度な水分を含んだ土壌が存在する様に設計されているということですね。

大宰府天満宮仮殿の評判は?

そんな素敵な太宰府天満宮仮殿のXでの評価をみてみましょう。

  • 良い、ものすごく良い!(設計者:藤本壮介さん)
  • お社の屋根に木が生えているとても綺麗な所
  • 夏が終わる前に観に行けてよかった
  • 想像以上に森だった
  • 背後にある天神の森と屋根の植物が融けて仮殿が意識から消えた。
  • 戦慄した
  • 5月中に見るのがベストということだったので2回行った
  • ネイチャーでオシャン!!!
  • マジ草wwwww
  • 控えめに言って最高です
  • これが3年はもったいなさすぎるな~

と、どのポストも高評価の内容となっています。

こんなポストをみたら、尚更仮殿で参拝したくなりますよね。

天気が良い時は自転車で太宰府天満宮に行くこともあります♪

藤本壮介の過去の作品は?

こんな素敵な太宰府天満宮仮殿を設計してくださった藤本壮介氏の作品では、大宰府天満宮仮殿の様な屋上若しくは壁面緑化が施された以下の作品がありますよ。

  • 白井屋ホテルグリーンタワー
    群馬県前橋市のオフィス街に建設されたこのホテル。

    国道50号沿いから眺めると、若干の海外っぽさを感じながらも、建物緑化とは関係なさそうな外観ですが、裏手の馬場川通りに回り込むと、周囲の建物を一線を画した様相を呈しています。

    こちらは屋上緑化では無く、壁面緑化となっていますので、ベージュやグレーの周囲の建物に対して、一か所だけグリーンが映える景観となっています。
  • NOT A HOTEL ISHIGAKI “EARTH”
    石垣島のビーチ際にひっそりとたたずむ円形ヴィラの屋根にも屋上緑化が施されており、地上から見ると周囲の緑地と一体化しており、大自然に囲まれた雰囲気を感じられる作品だと思います。

    部屋から見えるオーシャンビューも碧く済んだ海を一望できるので、ここに滞在したら時間も忘れて癒されること間違い無しですね。
  • 博多コネクティッド 明治公園整備事業(2024年度~工事開始)
    こちらは博多駅前の明治公園の整備事業において、藤本壮介氏がプロデュースされています。

    プロジェクト内では都心の森1万本プロジェクトや、公園周囲の建物においても屋上緑化が計画されていて、近代建築物と緑化の調和を感じられる、地球にやさしいプロジェクトになっていると思います。

まとめ

以上、太宰府天満宮の仮殿についての紹介をさせて頂きました。

有名な建築家が設計し屋上緑化を採用することで周囲の山や森との融合も楽しめる、一風変わった仮殿は2026年下旬から2027年初旬までの期間限定の仮殿となることを考えたら、普段の本殿が拝めなくても、むしろラッキーということで、存分に楽しんで頂けたらと思います。

まとめは以下になります。

まとめ
  • 仮殿の設置期間:2023年5月から約3年間
  • 2027年は菅原道真公が薨去(こうきょ)されて1,125年目という大きな節目
  • 2027年には改修が完了した本殿にて「式年大祭」が行われる予定
  • 老朽化と大きな節目に向けて124年ぶりに本殿を改修
  • 仮殿は有名な建築家である藤本壮介氏が設計
  • 藤本壮介氏は屋上緑化や壁面緑化を多用している
  • 緑化された仮殿は周囲の山や森と融合して、普段みれない景観を楽しめる

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