前回、碧の前に現れたサクラが尾関の事件当日のことを語って、尾関が事件を引き起こした理由が明確になるかと思いましたが、そこには至らずでしたね。
第5話では夢と現実のギャップに悩み・苦しむ中で、現実の世界で生きていくことに半ば諦めていたり、自分の存在価値を見出せなくなったという様な悩みを持っている人が多い世の中であることが描写されたのではないでしょうか。
碧と風花は互いに自分に無いものを持っている相手が幸せそうに感じているものの、その実はそうでは無く、無いものねだりであったことに気付き、自分の本当の夢や存在価値を取り戻すために、現実に向き合っていく様が描かれました。
ゴシップ記事よりも自分の書きたい記事を書き、少しでも読者の心に届く真実を伝えるため、碧は尾関がいる拘置所に向かいました。
尾関が碧に何を語るのか?尾関が事件を起こした要因は何なのか?ついに明らかになる尾関の心境。
そんな『透明なわたしたち』の最終回についてネタバレ含めて考察していきたいと思います。
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ最新話確定考察!
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/喫茶「振り子」
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/第1話に登場したメイク男子は尾関だった
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/尾関の高校時代には常に碧がいた
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/母を亡くして上京する尾関
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/ユリの自殺現場で喜多野とすれ違う
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/サクラの言葉で尾関も透明じゃなくなろうとした
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/渋谷事件の真相
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/尾関との面会で碧は
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/尾関が語る打ち上げの日
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/やり直そうと動き出す風花
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/喜多野との再会を果たす高木
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/やっと謝罪した高木
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/やり直す二人
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/新聞を後悔する碧
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/新しい道を歩き出す
- 透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/チーム曳山復活
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ最新話確定考察!
10月21日に放送された『透明なわたしたち』最終回の概要としては以下になるかと思います。
『透明なわたしたち』のキャスト相関図は以下となっています。
引用元:ABEMA公式HP
それでは一つずつ見ていきましょう。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/喫茶「振り子」
最終回は面会に向かう尾関の背中から、高校時代の喫茶振り子へと移ってから始まります。
喜多野は尾関と幼馴染ということもあり、尾関と一緒に登校しつつ、尾関の母親が余り物で作ってくれる弁当をもらって、尾関と一緒に登校するのがルーティンの様です。
登校中にチーム曳山メンバーと合流する中で、尾関が見つめる視線の先には碧の姿があります。
なんと、尾関は碧のことを想っていたのですね。
あるあるとも言えそうな仲良しメンバーでの想いの行き違い。
見ている方はあるあるだなんて思っちゃいますが、当の本人達は恋心と友情、嫉妬と複雑な感情になるので、やりきれない部分もあったりしますよね。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/第1話に登場したメイク男子は尾関だった
部室で高木にメイクを塗られる尾関。
一人だけ面白半分でメイクされていたら嫌な気分になる人もいるかもしれませんが、むしろ尾関は喜多野達に褒められてうれしそうな表情。
メイクをしてからかってしまったと思った喜多野は尾関に謝りつつも、用事があるとのことでメイクされた尾関を残して帰ってしまいます。
メイクをされた尾関は喜多野が先に帰ってしまったので、一人で下校することに。
特殊メイクをした状態で下校したかは定かではありませんが、メイクをしたまま部室から出た尾関は遠めに下校している碧や風花、梨沙達の姿を見つけて立ち止まります。
何気なく後ろを振り返ってメイクをした尾関を目にした碧は、一瞬立ち止まりますが、意に介さずに去っていきます。
第1話で突如現れた不気味なメイク男子の伏線が回収されましたね。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/尾関の高校時代には常に碧がいた
これまで放送されてきた、高校時代における祭りや文化祭、喫茶振り子で集い、何気ない日常のシーンには、チーム曳山メンバーとして一緒にいた尾関も入っています。
これまでのシーンも尾関目線で見ると、常にそこには楽しそうに笑う碧の姿が中心にありました。
当時の碧は一ノ瀬先輩に想いを寄せていたのと、新聞に夢中だったところもあるので、尾関の目線や気持ちは全く気付いて無かったのでしょうね。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/母を亡くして上京する尾関
何気ない日常を過ごして家に帰った尾関の前には倒れこんだ母親の姿が。
医者の説明によれば、以前から病気を患っていた様子ですが、そんなことを母親から聞いていない尾関は動揺を隠せません。
楽しかった高校時代の有終の美となる卒業式も、母の為にも働く尾関はチーム曳山メンバーに声を掛けることなく立ち去ってしまいます。
必死に働く中で突如訪れる母の死に、心に穴があいた尾関は暫くして上京することにします。
東京に向かう夜行バスの中で見るスマホの中は楽しそうな碧のSNS。
母を亡くして寂しかった尾関は想いを寄せた碧がいる東京で同じ空気を吸いたかったのかもしれませんね。
バスの中で夜が明けて、朝陽が差し込む窓のカーテンをめくって見た景色は渋谷のスクランブル交差点。
この時はこの人が溢れかえる交差点で自分が事件を起すなんて微塵にも思っていなかったでしょうね。
東京の地に降りた尾関が向かったのは碧が通う大学。
特段、碧に声を掛けることも無いのですが、碧の存在を確認できたただけでも、尾関にとっては久しぶりに感じられる幸せだったのではないでしょうか。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/ユリの自殺現場で喜多野とすれ違う
東京では警備員として働く尾関。
コロナの影響もあり人とのコミュニケーション・ふれあいも上手く取れていない状況で、一人で心が乾いた状態で生活していたのではないでしょうか。
そんな尾関が仕事帰りに見たものは、女子高生ユリの自殺現場。
第1話では喜多野がこの現場に遭遇していますが、実は喜多野と尾関は同じ時間にその場所に。
あまりのインパクトに互いの存在に気付かず、二人はそれぞれの方向に進むことで、偶然の再会を果たすことはできませんでした。
もし、ここで二人が気付いていれば、この先に起こることも何か変わっていたのかもしれません。
現場を見て家に帰ってナイフを眺めていた尾関がどういう心境だったのかは最後に明らかになりましたね。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/サクラの言葉で尾関も透明じゃなくなろうとした
前回、偶然に街で出会った尾関とサクラ。
2人とも久しぶりに楽しい時間を過ごせて、自分の存在価値に悩み、渇ききった現状において、ひと時の潤いを感じた二人でしたが、サクラは尾関との時間を終わらせようとして、帰る際にビルから飛び降りた友人のユリを羨ましいと言っていました。
更には自分にもユリの様な勇気があったら、透明じゃなくなるのにと尾関に伝えて二人の時間は終了。
東京になじめず自分の居場所が見いだせない尾関も、自分が透明なのかを確認したかったのか、人が多い渋谷のスクランブル交差点にメイクをしたまま向かいます。
人通りの多い渋谷のスクランブル交差点で特殊メイクをした尾関に全く関心を示しません。
そこで自分が透明だと悟った尾関は持っていたナイフで自殺を図ろうとします。
交差点で立ち止まる前に偶然にも碧とぶつかった尾関。
ここでも碧と尾関がお互いの存在に気付いていれば、この事件も起きなかったのでしょうが、仕事で悩み疲れていた碧は、透明になっていた尾関だからなのか、メイクをしていても気付かなかったということなのかもしれませんね。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/渋谷事件の真相
スクランブル交差点でナイフで首を切り自殺を図ろうとしていた尾関でしたが状況は一変します。
大声で自殺したユリの動画を見て馬鹿にしながら笑う若者3人が尾関の前を通り過ぎます。
透明になってしまう自分を自殺という手段で色を付けて存在を示した、サクラの唯一の友達であるユリがどれだけ辛い状況にいたかを悟った尾関だから、ユリを馬鹿にする若者3人が許せなかったのだと思います。
自分の首に向けていたナイフで馬鹿にする若者3人を刺してしまったのです。
事件当初は理由なき無差別殺人かと思われた事件でしたが、その真相はそうでは無かったのです。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/尾関との面会で碧は
碧は面会所で久しぶりと声をかけ、尾関に初めて会った時のことを覚えているかを確認します。
それは祭りの時にチーム曳山を結成した花火の時のこと。
楽しかった思い出と大事な仲間であるチーム曳山を壊したのは、確証の取れていない間違った記事を、自分の存在価値を示すために公開してしまった、自分の行動であることを尾関に伝えます。
そして自分が何も見えていなかったとも伝えます。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/尾関が語る打ち上げの日
それを聞いた尾関は過去の自分の気持ち含めてでしょうか、碧に『お前は何も見えていない』と伝えて、学園祭当日の打ち上げに自分がいたことも伝えて回想に入ります。
打ち上げが終わった後に忘れ物を取りに部室に戻った尾関は、喜多野と高木が梨沙のことで言い合っているところに遭遇。
どちらにも見つからずに部室に戻った尾関は高木が投げ捨てた煙草で部室が燃えていることに気付きますが、燃え盛る部室を眺めるだけで消化することはしませんでした。
『皆見たいものしか見ていない』と語る尾関ですが、面会時間がきてしまいます。
去り際に尾関は碧へ『お前には俺が見えるか』と問う尾関。
当時から自分の存在に気付いてもらえていないと感じていたのではないでしょうか。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/やり直そうと動き出す風花
黙って家を出た風花は関係が悪化した夫との生活をやり直そうとしていますが、風花が望む幸せは自分と一緒にいることではないと感じた夫は風花に離婚しても良いと切り出します。
結婚したことを後悔していないと伝える風花は、これまで自分のことばかりを気にしすぎていて、大事なものが見えてなかったことを泣きながら謝ります。
そこにお腹を空かせた娘が、泣いているママを見て心配します。
風花は娘を泣きながら抱きしめ、夫もそんな風花に優しくご飯にしようと語り掛けます。
小さな幸せを噛みしめてやり直そうと動き出した風花は自分の居場所と存在価値を見出せたのでしょうね。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/喜多野との再会を果たす高木
会社の売却が決まってパーティーを開いている高木は、未成年との売春問題によるゆすりが解決しておらず、未成年を斡旋した岡村から支払いするのかの連絡を受けます。
これまで築いてきた地位を手放したくない高木は情報が漏れるのを恐れ、要求されたお金を支払うというメッセージを送ろうとしますが、直前で梨沙からの電話が。
再会を果たし、自分の家に喜多野が居る状況で、部室の火災の原因を作ったことが高木であることを聞かされた梨沙は、クラブの仕事に身が入らないほどだったこともあり、高木と喜多野を再会させるべく電話をしたのでした。
梨沙の家で闇バイトからのメールで脅迫される喜多野のもとに梨沙に呼ばれた高木が現れて、高校以来の再会を果たします。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/やっと謝罪した高木
久しぶりの再会を果たした二人ですが、当然ながら楽しい思い出よりも、苦い思い出が強いので、昔を懐かしむことはできません。
高木は一番気になっていた動画によるゆすりの犯人が喜多野ではないかとストレートに問います。
何も答えない喜多野の表情から、喜多野が犯人では無いと悟った高木は、自分が部室火事の件も含めて喜多野に迷惑ばかりかけていることに気付き、やっと過ちを謝罪することに。
謝罪を受けた喜多野は『ずっと他人のことなんてどうでも良いと思っていた』高木に語り、そんな自分だから『俺もお前のこと攻めれんよ』と。
謝罪を受け入れた喜多野の大人の対応を見て、梨沙が絶妙なタイミングで飲み物を持ってきてくれます。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/やり直す二人
過去を精算した高木と喜多野。
喜多野は梨沙に世話になったメッセージを残して家を出て、高木は動画を撮られたことを会社の人間に話し、自分が会社を去ることを伝えます。
そんな二人は夜の橋の上で、尾関の件が無かったら再会できなかったと話をします。
そこで喜多野は自首することを高木に伝えます。
翌日のニュースで強盗犯の一人が自主しており、容疑者の名前が喜多野雄一であることを梨沙や高木は知ることになります。
喜多野の自主にも勇気づけられた高木は、ゆすられている相手へ警察に相談するとメッセージを入れて、新たな人生に向かって進みだすことを決意しました。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/新聞を後悔する碧
喜多野や尾関の現在に大きく影響を与えてしまった高校の時の学校新聞を悔やんでいる碧は、風花にこれからどうして良いかが分からなくなっているという悩みを打ち明けています。
碧にしかできないことがあると伝える風花。
意を決したかの様な表情で家に帰った碧は、彼氏に一緒になれないことを謝ります。
素直に受け止めて、碧を応援してくれる彼氏のおかげもあって、碧はふっ切れたかの様に尾関の事件についての記事を書くために奔走します。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/新しい道を歩き出す
高木と碧は釈放された喜多野を出迎えに行きます。
高木が新たな事業として立ち上げている富山フェアに向けて喜多野も力を貸します。
また、風花の夫の鋳物も出展するため、風花も必至で夫の仕事を手伝っている状況で、昔の仲間がひとつの目標に向かって進んでいます。
そんな中で梨沙は舞台オーディションで勝ち取った主演を見事に演じて、夢だった女優への一歩を踏み出しています。
その舞台のセリフで若者が抱える悩みとして自分の存在価値、悩みを抱えて生きることの難しさがあるものの、人生は終わっていない、やり直せる、生きている意味を理解するのはまだこの先があるというという様なメッセージが込められていると感じられるのではないでしょうか。
碧も渋谷事件について渾身の記事を書きあげて上司に提出します。
透明なわたしたち最終話(6話)ネタバレ考察/チーム曳山復活
尾関の実家である喫茶『振り子』に集まった5人。
落書きや不法投棄されたゴミで荒れた喫茶『振り子』を高校時代の状態に戻して、当時の楽しかった時を取り戻しています。
綺麗な状態に戻った『振り子』をバックに写真を撮り、その写真をチーム曳山のグループLINEに送り、尾関に待っているとメッセージを残す碧。
碧の記事は特集記事として採用されており、尾関が社会から認められていない透明な存在であり、自分の存在を示すために事件を起こしてしまったことが記載されています。
ただし、その尾関の行動は許されることではないものなので、碧は自分なりの方法として言葉で語り掛けたいと綴っています。
それは社会に居場所が無いと感じつつも、これかの未来にはばたいて行く者達の想いをこれからも伝えていくことを。
そんな若者たちを『透明なわたしたち』と綴った碧の記事を獄中で読んで尾関の目からは大量の涙がこぼれています。
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