知力は李牧級、武力は蒙武級と折り紙付きの昌平君は毐国の反乱において、戎翟公を一瞬で討ち取り、イケメンフェイスも手伝って人気急上昇となりましたね。
そんな人気キャラ昌平君には、秦と魏が同盟を結び楚の什虎城を攻めた時に孟将の満羽が残した意味深な言葉と、昌平君と蒙武の回想シーンで裏切りフラグが立っています。
昌平君ファンにとっては裏切り者という汚名は貼られたくないけど、意味深な裏切りフラグも気になってしょうがないという方もいらっしゃるのでは?
そこで今回はキングダムでも人気の昌平君が裏切るのか、裏切るならいつ裏切るのか、裏切った後に最後はどうなってしまうのかという様な内容を説明させて頂きます。
当然、史実をもとにしている部分があるので、今後のネタバレに繋がることはご了承ください。
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以下の構成で進めたいと思いますので、気になる部分からお読み頂ければと思います。
キングダム昌平君の裏切りはいつ?
史実によれば紀元前225年に昌平君のいる郢陳という楚の以前の都にて反乱が起きたとされていますので、この紀元前225年に昌平君が裏切ったと言って良いかと思います。
その頃の中華の状況といえば、秦が紀元前230年に韓を滅ぼし、勢いに乗って2年後の紀元前228年に趙、更にその2年後の紀元前225年に魏を滅ぼして、残すは大国である楚と、秦と反対の中華の東に位置する燕や斉といった状況。
ですので、昌平君は魏を滅ぼした年に秦を裏切ったということになりますね。
次々と敵国を攻略していった時に秦軍総司令である昌平君がどのようにして裏切っていったのかを詳しく見ていきましょう。
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昌平君1回目の裏切りはいつ?
まずは過去を振り返る意味で、昌平君が裏切り者と呼ばれる可能性に繋がる原因が1回目の裏切り。
これは紀元前238年の出来事。
成人して本当の秦王であることが認められる『加冠の儀(かかんのぎ)』において、秦王である政をないがしろにしようと企んでいた宰相/呂不韋の側近だった昌平君が、主である呂不韋の人生をかけた企みだった毐国の反乱を鎮圧すべく立ち上がります。
その際に放った『世話になった』は名言ですよね。
右丞相でありつつも武人の類の昌平君だけに、これまでの呂不韋の暗殺計画だの、合従軍戦で李牧の策による秦国存亡の危機においても戦わずして保身に走ろうとした主に嫌気がさしたのでしょうね。
また、合従軍戦における蕞での政の行動に読者が鳥肌立ったように、昌平君も政の熱い気持ちと大きな夢に共感して呂不韋の袂を分けたのだと思います。
この1回目の裏切りは読者からすると、ある意味主人公である政の味方についたということで、嬉しい裏切りだったのではないでしょうか。
昌平君2回目の裏切りはいつ?
後味の良かった1回目の裏切りの次に裏切るということは政を裏切るということになりますよね。
その時が紀元前225年となるわけです。
とあることで楚の旧王都である郢陳に滞在していた昌平君が、この地で反乱を起こすことで、楚攻略に乗り出していた秦軍の計算は大きく変わってしまいます。
楚攻略に向けて快進撃を続けていたのが李信と蒙恬で、楚の都である郢を攻略しかけていたのですが、この昌平君の裏切り(反乱)により、一転してピンチに陥ってしまうのです。
これが史実上でも有名な李信の大敗となる『城父の戦い』となるのです。
秦が韓・趙・魏を滅ぼした後に大国楚までも攻略しようとしていた矢先の出来事だっただけに、秦国内での影響は非常に大きかったことだと思います。
昌平君が裏切る原因は?
1回目の裏切りは呂不韋に嫌気が刺したことが伺えますよね。
では2回目の裏切りについては?
政の中華統一と同じ夢を持つ昌平君なら、韓や趙、魏を滅ぼし、中華統一が現実的になってきた段階で秦を裏切ることに疑問を感じますよね。
その裏切りの原因となるのが、信の大敗となった城父の戦いに至るまでの出来事。
楚攻略に向けて政はどの程度の兵力が必要かを李信と王翦の二人に問います。
血気盛んな李信は20万、勝つ戦しかしない慎重派の王翦は60万という全く違う見解において、王翦が老いてしまい弱気になっていると嘲笑し李信の意見を採用した政。
この判断と王翦を小馬鹿にした政に対して、昌平君は王翦の意見を採用する様、また王翦に対する態度を改める様に諫めたために、政の怒りを買って右丞相の官位を剥奪されてしまうのです。
これまで政の夢である中華統一に向けて寝る間も惜しまずに作戦を練ってきた昌平君からすると、政の仕打ちに、政に対する忠誠が音を立てて崩れていき裏切りへと繋がったと想像できるのではないでしょうか。
昌平君が裏切る時は配下も裏切る?
昌平君が裏切るということは配下である介億や黄竜、黒騎兵の豹司牙なども秦を裏切るかがきになりますよね。
史実においては介億や黄竜、豹司牙がこの反乱において記されていないので、原泰久先生のオリジナルストーリーで描かれていくことになりますが、個人的には全員そろって昌平君についていき、最強軍団として李信や蒙恬の前に立ちはだかるのでは無いかと予想しています。
1回目の裏切りにおいてもなんの迷いもなく呂不韋を裏切ったことを考えたら、自然な流れで主についていくという結果だと思われます。
昌平君が裏切って政はどう思う?
史実上では秦王の政は懐疑心が強く、自分の考えに合わないものはことごとく排除する様な残忍な部分も見て取れますので、自分を諫めた昌平君が反乱を起こしたことに対しては、更に激怒し昌平君討伐の命令を出したと思われます。
一方、キングダムの政は史実の良い部分を取って、感情に左右されることは少なく、至って冷静で筋の通った人物として描かれていますよね。
そんなキングダムでの政だからこそ、これまで功績を残してきた昌平君を自ら更迭するようなことは無く、昌平君自らが謀反を起こさざるを得ない状況にある様な展開が待っている気がしています。
そのうえで昌平君の謀反を悲しみ、断腸の想いで軍総司令/昌平君討伐という極めて難しい任務をいち早く最も頼りにしている信に託すのではないでしょうか。
昌平君が裏切って蒙武はどう思う?
昌平君の裏切りにおいてもう一人心中穏やかでない人物が幼馴染である蒙武。
什虎の戦いにおいて楚軍の満羽が蒙武に放った意味深な言葉。
背負うものに裏切られる可能性があることを意識しておけとい様なもの。
そこに蒙武と昌平君の幼少期の回想シーンが出てくることで、昌平君の裏切りフラグが立ってしまいます。
実はキングダム連載前に原泰久先生により描かれていた『蒙武と楚子』という読み切り漫画があり、そこで蒙武と昌平君の少年時代の出来事も描かれており、キングダムの信と漂の様な関係性のある二人です。
性格的に信と蒙武が近く、夢に向かって熱く進んでいく様が描かれているので、そんな蒙武が昌平君の裏切りを知った時の絶望感は半端なく、目力抜群の蒙武の目から生気が失われてしまうのでは無いかと思います。
しかし芯の強い蒙武は三日三晩泣き続けるも、自分が何の為に闘っているかを考え直し、自らの失敗で王騎を失ってしまった馬陽の戦い後に人が変わった様に、昌平君の裏切りを経て更に達観して悲しみの底から立ち直ってくると思っています。
キングダムで昌平君が裏切って最後はどうなる?
2度の裏切りを経て昌平君はどんな最期を迎えるかというと、史実においては、秦を裏切った紀元前225年の2年後となる紀元前223年にその生涯を終えます。
秦を裏切り出生の国である楚についた昌平君ですが、中華統一を目指す秦からしたら、どこにいこうと狙われる立場となるわけです。
既に韓、趙、魏を滅ぼして楚攻略に向けて動き出していた秦からすると、昌平君が秦を裏切ったからとその流れを変えることなく、紀元前223年に楚攻略に向けて再度進軍を開始します。
その際に軍を任されたのは蒙武と王翦。
蒙武の武力と王翦の知力を兼ね備えた軍で、李牧や呉鳳明がいない中華で最強と敵となる昌平君に立ち向かうというもの。
結果は秦軍が勝利することで昌平君は最期の時を迎えることになるのです。
昌平君は最後に項燕と組む?
右丞相を更迭され秦に恨みを持ったであろう昌平君と、秦軍が快進撃を続けて国家存亡の危機にある楚は互いに手を組むことでwin&winの関係になることに気付き手を組んだと思います。
李信と蒙恬が快進撃を続けた紀元前225年に、昌平君が秦軍の背後を取る形で旧都/郢陳で反乱を起こしたため、信たちは楚の王都攻略まであと一歩というところから、反乱を鎮めるべく反転し郢陳に向かいますが、その背を大将軍項燕に徹底的に討たれたことを考えれば、これが昌平君の作戦であり、既に昌平君と項燕が手を組んでいたと考えても良さそうですよね。
>>この戦いがキングダムでどう描かれるかを予想した記事はこちら
昌平君は最後に楚王となる?
もともと楚出身の昌平君。
楚の項列王と秦の昭王の娘との間の子と言われており、楚の王族の血を引く公子でもあります。
紀元前225年より本格的に楚攻略に向けて動きだしていた秦は紀元前224年に王翦を総大将として楚軍を攻めて、楚王である負芻(ふすう)を捕虜とすることに成功します。
ここで王を失った楚の大将軍項燕は楚の公子であり、秦を裏切った昌平君を楚王として、秦軍に徹底抗戦する姿勢を見せます。
ですので昌平君は最後に楚王となって秦軍に立ち向かうということになります。
キングダムで昌平君は最後に王翦と戦略勝負をする?
昌平君が最期を迎える紀元前223年の戦いは王翦と蒙武の連合軍との戦いとなりますので、知と武を備えた昌平君ならでは戦略はどの様な盤面となっているかが気になりますよね。
史実においてここが詳細に記されていないので、ここは原泰久先生の独自のストーリーで熱く描かれることを期待しています。
その際に相対する秦軍は戦国四大名将の一人である王翦が率いていることもあり、昌平君との戦略勝負が鍵となること間違いなしだと思っています。
それがキングダムでどの様に描かれるかは原泰久先生のみぞ知る話ですが、紀元前225年に大敗を喫して多くの仲間を失ってしまった信や蒙恬も加わり、壮大なスケールで軍が展開され、あの超大作だった秦vs趙の『鄴の戦い』の様な展開が待っていることを期待したいですね。
什虎の戦いで不完全燃焼だった満羽達の什虎軍もここに加わり、61巻の伏線が回収されることにも期待しています。
キングダムで昌平君は最後に蒙武と一騎討ちをする?
昌平君最後の戦いにおけるクライマックスは昌平君と蒙武の一騎討ちになるのでは無いかと思っています。
その前に蒙武と満羽の因縁の対決もありそうな気もするので、蒙武にとってはかなりハードな闘いが予想されますが、合従軍戦で楚の大将軍の一人であった汗明を討った後にも楚軍に大打撃を与えた蒙武だけに、やってくれるのでは無いかと思います。
また、昌平君の裏切りを経て吹っ切れた蒙武は悟りを開いたかのように精神力が研ぎ澄まされて、あれだけ苦戦した満羽を瞬殺して、昌平君との一騎討ちに向かうのでは?という妄想も膨らんでいます。
キングダムで昌平君の最後はどう描かれる?
蒙武と相対する昌平君。
互いの少年時代の夢とこれまでの歩んできた道のりを語り合いながら、激しい一騎討ちが展開されつつ、回想シーンとして『蒙武と楚子』で描かれた内容がキングダムにおいても描かれるのでは無いかと予想しています。(というか期待しています)
そのうえで最後には蒙武が昌平君に勝利することとなるでしょうが、蒙武の錘だと昌平君のイケメンフェイスがグチャグチャになってしまうので、最後の一撃は胴(心臓)あたりを狙って、鎧が大破する程の致命傷を負い、綺麗な顔でいつも笑わなかった昌平君が最期に蒙武に優しく微笑みかけて、中華統一を託すのでは無いかと予想しています。
まとめ
以上、キングダムで知と武を備えた人気キャラである昌平君の裏切りや、裏切ったあと最後にどうなるかを予想した内容を紹介させて頂きました。
史実においては右丞相を更迭された昌平君は紀元前225年に秦に反旗をひるがえし、祖国の楚につき楚の大将軍と組んで秦軍に立ち向かいます。
紀元前224年には楚王である負芻(ふすう)が秦軍に捕らえられたことにより、項燕が楚の公子であった昌平君を新たな楚王として、再度秦軍に立ち向かいますが、紀元前223年に蒙武・王翦の連合軍と闘い敗れてしまい、その生涯に幕を閉じます。
キングダムにおいてはこの戦いで王翦との戦略勝負や蒙武との一騎討ちが熱く・激しく描かれることを期待しています。
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